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【読書感想】新世界より(下)荒廃した東京での衝撃のラスト

 

こんばんは。いさきちです!

今日は新世界より(下)について書いていきますね。

【☆初レビュー☆】小説、新世界より(上)の感想と作者紹介!用語解説も。 - いさきち流☆商品レビュー☆

【新世界より】登場人物紹介 - いさきち流☆商品レビュー☆

【読書】新世界より(中)を読んでみた感想をツラツラと載せる回 - いさきち流☆商品レビュー☆

 

早季たちは大人になった

新世界より(下)では早季は26歳。

 全人学級を6年前(20歳)に卒業。

 現在は町の保健所「異類管理課」に就職。

 

就職先に選んだ理由

・バケネズミに危機感を抱いていたから。

 

いずれバケネズミが何かしらの災いを

引き起こすと思ったから

バケネズミを管理する仕事に就いたってことですね。

 

そしてその予想は最悪の結果となって

当たってしまいます。

 

ちなみに覚が選んだ就職先は妙法農場。

 品種改良と遺伝子の研究をしています。

 

でも全人学級の1班はもう覚と早季しか

残っていないと思うと悲しくなりますね。

 

瞬が生きていれば、最高の呪力を持つ鏑木肆星さんの

後釜としていたのかなぁとかいろいろ考えてしまいますね。

 

事の発端は、試料の収集をしていたバケネズミが

襲撃を受けたことから始まります。

 

バケネズミは戦争をするときは早季の勤める

異類管理課に書類を提出する決まりになっていますが

その書類が提出されているかの確認に覚が訪ねてきます。

 

この件に関しては月例会議が開かれ

鏑木肆星、日野光風、朝比奈富子さんという町の重鎮が

顔を揃える緊張感のある会議になりました。

 

しかしこの会議でもそれほどバケネズミが攻撃を

起こしたことは重要視されず会議はお開きに。

 

神栖66町で毎年行われている夏祭りは

予定通り開催されることになりました。

 

この夏祭りの延期を唯一反対したのは倫理委員会の鳥飼宏美さん。

 この人の直感は正しかったと後々知ることになります。

早季と覚とネズミの東京旅行記

神栖66町がバケネズミに襲われているのと同時に

悪鬼が出現したことで町はパニック状態。

 

早季と覚は何とか町を脱出して清浄寺に向かいます。

 

そこで早季のお母さん、渡辺瑞穂からの手紙で

悪鬼に対抗する術が一つあることを知ります。

 

それはサイコバスターと呼ばれる細菌兵器。

 それを取りに早季と覚、奇狼丸で東京に向かいます。

 

ここからが最高にワクワクドキドキの展開が

押し寄せてきてかなりおもしろいんですよね。

 

まず、東京が誰も住まない朽ち果てた台地となっているところ。

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数多くの不気味な生き物が生息し、建物は崩壊

木々も枯れ果て廃墟となっています。

 

日本の中心であり最も栄えている東京が

1000年後の日本では機能していない。

 

その設定が面白いんですよね。

 

早季たちは、渡辺瑞穂から託されたミノシロモドキに

道案内をさせ、サイコバスターのある建物を目指します。

 

洞窟探検になるので細かなところは

以前東京に来たことのある奇狼丸が担当。

 

ここからすごい気持ち悪い虫が

たくさん出てきてその描写で鳥肌が立ちます(笑)

 

ここだけは何度読んでもゾワゾワってなりますね(笑)

 

ホント奇狼丸がいなかったらこの洞窟探検は

成り立たないですね。

 

前に来たことがあるから

東京の洞窟にいる生き物のこともある程度は把握しているので

奇狼丸の助言を頼りに逃げる、呪力で攻撃するなどして

何とか撃退しています。

 

乾さんはかっこいい

実はこの東京にはもう1人

早季と一緒に行動している人がいます。

 

それは、鳥獣保護官の乾さん。

 

鳥獣保護官という名前とは裏腹に

行っているのはバケネズミの駆除。

 

コロニーごと抹殺するのでその数

何万匹、何十万匹のバケネズミを駆除するという

とんでもない数字。

 

そのため、体力とバケネズミの習性などの

知識も必要になりますね。

 

乾さんがかっこいいと思ったのは

東京でサイコバスターのある建物を

早季と目指していたときにゴカイという生き物に

襲われたときに早季を助けるのと同時に

ゴカイを攻撃し命を落とすシーン。

 

ここが最高にかっこいいですね。

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ちなみにアニメの新世界よりも見ていたので

その影響もあると思います(笑)

 

小説では乾さんは多分40歳ぐらい?かなって

感じですが、アニメではかなり若くて

イケメンだったので正直ときめいてました(笑)

 

瞬との再会

さて、無事にサイコバスターを手に入れた早季は

覚と奇狼丸と合流しようと外に出ます。

 

そこで瞬と再会。

このシーンもかなり鳥肌モノです!

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追いかける早季と逃げる瞬。

 

まぁこれは逃げてるわけじゃなくて

早季を導いてたんですが。

 

ここも小説も必見、アニメも必見です!

 

陰の伝承歌をBGMに廃墟と化した東京で

再会は胸アツですね😆

 

悪鬼との戦い

無事にサイコバスターを手に入れた早季。

 

奇狼丸が作戦を立ていよいよ悪鬼を斃すため

手に汗握る戦闘が始まります。

 

まぁサイコバスターは早季が呪力で

燃やしてしまって作戦がパァ\(^ω^)/

 

と、思いつつも最後まで諦めない奇狼丸に

叱咤されて早季は悪鬼を斃す方法を思いつきます。

 

でもその方法はすごく悲しい。

 

その作戦は悪鬼に奇狼丸を攻撃させて

愧死機構を発動させ、悪鬼を死に至らしめるという作戦。

 

愧死機構は同族を攻撃することで発動するので

自分をバケネズミと思っている悪鬼は

同族であるバケネズミを攻撃することで

愧死機構の対象となります。

 

奇狼丸は命を落としますが、同時に悪鬼も絶命します。

 

正直、この作戦はすごく辛くて他に方法なかったのかな?って思いますが

奇狼丸は一瞬の躊躇もなく、完遂したのは

さすがとしか言いようがないですね。

 

悪鬼を斃すため自分の命を投げ出した奇狼丸は

本当に最後まで最高にかっこいい戦士だと思います。

まとめ

この新世界よりの小説は本当に素晴らしい作品なので

一度手に取って読んでみることをオススメします!

 

アニメにもなっているので併せて見ればより

楽しめるかなと思います。

 

上、中、下の3部作でかなりの長編だし

上から中ぐらいまでの盛り上がりが少ないところは

正直読み進めるのは大変ですが

そこを越えれば一気に話が加速して

面白くなるので気になる方は

読んでみてはいかがでしょうか😊

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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【読書】新世界より(中)を読んでみた感想をツラツラと載せる回

こんばんは!いさきちです!

今日は前回に引き続き新世界よりについて書いていきます!

今回は感想を織り交ぜながら書いていきたいと思います!

【☆初レビュー☆】小説、新世界より(上)の感想と作者紹介!用語解説も。 - いさきち流☆商品レビュー☆

【新世界より】登場人物紹介 - いさきち流☆商品レビュー☆

 

新世界より(中)を読んでみた

新世界より(中)では外来種のバケネズミに捕まった

早季と覚が何とか逃げ出して塩谷虻コロニーの

スクィーラと一緒に大雀蜂コロニーの夜営している小屋に

いるところから始まります。

 

外来種のバケネズミを倒すため早季が覚の呪力を復活させ

限界まで一人で呪力を使って戦った覚は意識を失い眠っています。

 

その横で早季は用意された雑炊を食べるんですが

もちろん最初は警戒して少し口に含むだけなんですが

空腹に耐えきれずすごい勢いで食べる・・・

このシーンがすごく好きなんです。

 

人間が極限の空腹になったときどうなるのかっていうのと

雑炊の描写が思わず食べたくなります(笑)

 

新世界よりでは割と食事のシーンが多く出てくるんですが

その描写は食欲をそそるぐらい上手に表現されています。

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新世界よりに出てきた食べ物を実際に作って食べて見ようと思っています。

物語に直接関係ないものの食事シーンは注目ですね。

 

外来種のバケネズミから逃げ出し大雀蜂コロニーに来たことで

安心する早季に対し今が一番危険だという覚。

 

外来種のコロニー土蜘蛛討伐の報告を神栖66町にしたときに

早季と覚のことも書いたはずだと覚は言って

早季が呪力を使わなかったことで何があったのか

町の大人たちは疑いを持ち大雀蜂コロニーの将軍奇狼丸に

早季と覚を処分する使令が下るはずだから逃げ出さなければならないと。

 

早季と覚は呪力を凍結されていることが町の大人たちに

バレていて処分されると思っていますがここで気になるのが

町の大人たちが子供たちを処分すると決めた時

一体どんな感情を持っているのかということ。

 

最終的に処分しなくてはならないとしても

処分を決めるのに悲しい気持ちになる大人がいるのか、

それとももうそのことに慣れてしまって虎視眈々と

処分を決定しているのか。

 

まずこの世界でなぜ子供を処分するかというと

・呪力が使えない

・倫理規定に違反する

・悪鬼、業魔になった

という条件で処分するかを決めています。

呪力が使えない

全人学級に例えると天野麗子という生徒がいるんですが

この女の子はまともに呪力を使うことが出来ず

早季たちがいる班は天野麗子を除けば優秀なので

いつも課題を達成することが出来ない状態です。

 

その天野麗子はある日から忽然と姿を消します。

しかし誰一人としてそのことを疑問に思う生徒はいない。

それはなぜかというと大人が記憶の操作までも行なっているから。

 

呪力が使えないというのは素質だったり

うまく使いこなすことが出来ないと思われていますが

実は現代でいうところの近視や乱視が関係しています。

 

呪力を使うときには対象に意識を集中する必要があるので

目が悪くてよく見えない状態では呪力を使うのに支障が出ます。

 

現代でも目が悪かったら日常生活いろいろ困ることがありますよね。

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これが呪力をうまく使いこなせない原因となっています。

 

新世界よりを読んでいただけるとわかるんですが

この時代の人たちは目を大切にするよう教わっており

近視や乱視の人は存在していません。

 

そのためメガネやコンタクトなどの矯正するもの自体存在していません。

 

なので目が悪くなるということは1000年後の日本においては致命的です。

倫理規定に違反する

1000年後の日本では倫理規定という規約が存在していて

破れば子供たちは処分の対象になります。

 

例えばAという対象に一人の人間が呪力を使っているときに

もう一人、別の人間がその同じAという対象に呪力を

使うことは禁止されています。

 

別の人間が同じ対象に呪力を使うと虹色の干渉模様が現れ

極めて危険な状態になります。

 

しかしこの決まりを無視して相手が呪力を使おうとしている対象に

呪力を使おうとすることは危険行為とみなされ処分の対象になります。

 

悪鬼や業魔は言わずもがなで攻撃抑制も愧死機構も存在しない悪鬼

無意識のうちに呪力が漏出して周りの世界を歪ませてしまう

業魔は誰であれ処分の対象となります。

 

こうして書いていると自然がいっぱいで争いもなく

人々は平和に暮らしているように見えますが

こうした平和な暮らしの下では数多くの犠牲があって

成り立っている社会ということになりますよね。

 

平和な暮らしを保証するために危険分子は排除される世の中。

 

悪鬼や業魔が出現すると何万人という人の命が失われるので

先に排除するだけでは根本的な解決にはならないですが

この段階で出来るのって悲しいけど危険因子となる子供を

処分するしか方法がないんですよね。

 

もっと時代が進めば子供を処分するのではなく

元から悪鬼や業魔が存在しない世の中になるのかもしれませんね。

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奇狼丸から逃げ出すことにした早季と覚は

塩屋虻コロニーのスクィーラを味方にして置いてきたカヌーの

ところまで一緒に行くことに。

 

ここが重要なんですがこのときの覚と早季は

焦りから周りが見えない状況にあります。

 

もちろん冷静な判断はしてはいますが

やはり身近に罠というか警戒しなければならない

存在がいることを忘れています。

 

ここで見せた焦りがスクィーラにとっては格好の餌食。

 

ここで覚と早季を利用することを思いついたのかもしれません。

 

思えば土蜘蛛に捕まったスクィーラは隠れて見ていた早季と覚に気づいて

土蜘蛛のバケネズミに居場所を教えて危うくピンチになったことも。

 

うまく逃げ出した後、覚と早季に責められても

お得意の口八丁でごまかしていましたが。

 

こういうところからもスクィーラの狡猾さ、頭の良さがどんどん

出てくるのでお楽しみに。

 

カヌーが置いてある場所に向かう途中ではぐれた瞬、真理亜、守と再会。

 

追われていると思っていた奇狼丸に助けられ

町のすぐ近くまで船で曳航してもらうシーン。

 

ここで奇狼丸はなぜ早季たちを助けたのか。

間違いなく処分を頼まれたはずだし

人間の言うことを守らなければ殺される存在なのに

そこまでして助けた理由が気になりますよね。

 

自分の命がかかっているから、助けるには

相応の理由がないと出来ないはずなのに。

 

奇狼丸は早季に秘められた可能性に気づいたのかなって思います。

 

富子さんが町の指導者の器があると見抜いたように。

新世界より(中)での一番の悲しい結末

さてさて、見どころがたくさんある新世界より(中)

まだまだ書きたいことはありますが永久に書けてしまいそうなんで

ここで1番の見せ場というか切なくなるシーンについて書きますね。

 

この時代では男女の恋愛はタブーとなってますが

実は早季と瞬はお互いに好き同士。両思いなんですね。

 

でも恋愛が禁止されているからお互いの気持ちは伝えてないまま。

お互いそのことすら知らないんじゃないかなと思います。

 

薄々は気づいてるのかもしれませんが。

さて呪力を凍結されてしまった5人も早季に呪力を

快復してもらい無事に呪力を使えるようになりました。

 

めでたしめでたし・・・となればよかったんですが、

この頃から瞬に異変が起き始めます。

 

恋人同士である覚に別れを告げ、追いかけてきた早季にも

「1人になりたい。学校にも行けない。」と告げる瞬。

 

心配する早季にも何も言わない(言えない)瞬。

 

可愛がっている犬、すばるも置いてきたと言う瞬。

 

そのまま立ち去る瞬が気になり覚と一緒に瞬の家に向かう早季。

瞬の家がある松風の郷に来た早季は異変に気づきます。

 

本来、町の外の外敵の侵入を防ぐために張られている

八丁標が松風の郷をぐるりと囲っています。

 

さらにバケネズミの兵士も見つけいよいよ嫌な予感が満載です。

 

その日はそれで解散となったもののやはり気になった早季は

夜に1人家から抜け出し松風の郷に再び向かいます。

 

そこには奇怪な変貌を遂げた生き物たちの姿。

 

季節外れの雪が降る町で早季は瞬と再会します。

 

ここで瞬の口から今の状況を説明されますが

これが本当に辛くて悲しいです!

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瞬から業魔になったことを告げられ、ショックを受ける早季。

 

これなんですけど凍結されていた呪力を早季が復活させたわけですが

正直デタラメというか手順は合ってるんですけどね。

 

それが原因で瞬が業魔になったとするなら

同じ手順で呪力を復活した覚も業魔になるはず。

 

じゃあその2人の違いはどこなのか。

それは催眠状態にあったかということ。

呪力を復活するときの覚と瞬の違い

〈覚〉

・意識レベルが低下し催眠状態にあった

真言マントラ)は思い出していなかった

・催眠術にかかることは自覚していない

 

〈瞬〉

・意識レベルは低下していない

真言マントラ)を思い出している

・催眠術にかかることを自覚している

 

という違いがあります。

 

これはやはり瞬だけが業魔になった原因の一つなのかなと。

 

でももしそうだとするとこんなに悲しいことはないです。。

 

早季は自分の手で好きな人を業魔にしてしまったことに・・・

 

あえて希望的観測をあげるなら全人学級で習う業魔の話から。

少年は、自らの頭の良さを誇るあまり、あらゆるものを小馬鹿にしていたのだ。

学校や村の大人たちが教わることを、表面的にはよく聞くふりをしていたが

大切な教訓は決して彼の心には届いていなかった。

少年は、大人たちの愚かさを笑い、この世の倫理すら冷笑するよう

なり始めた。

傲慢は、業の種を蒔く。

少年は、しだいに友達の輪からも遠ざかるようになった。

孤独だけが彼の友人になり、話し相手になった。

孤独は、業の苗床になる。

びっくりするぐらい瞬に当てはまっています。

 

でも瞬は人を小馬鹿にするような性格ではないし

大人の愚かさを笑うような子ではないと思うんですが

やっぱり心のどこかではそう思っていたのかも。

 

それと悪鬼と業魔の出現には当時の精神状態も影響しています。

 

心に傷を負う、衝撃的なことが起きるなど

精神状態が不安定になると悪鬼と業魔になる確率が上がると考えられています。

 

瞬は夏季キャンプでミノシロモドキから残虐な人々の歴史を

聞いて精神状態はガタガタの状態でした。

 

つまりいろんな要素が重なって業魔になったといさきちは思います。

だから早季だけのせいじゃないよと言ってあげたいですね。 

 

ここまで瞬に起こった全てを早季に話したところで

不浄猫(神栖66町で子供を処分する猫)が現れて瞬を殺そうとします。

 

そんな不浄猫を攻撃しようとする早季を止める瞬。

 

しかしその早季を止めて死を覚悟する瞬。

 

そこにすばるがやってきて不浄猫に立ち向かいます。

 

すばるは、瞬の漏出した呪力により見た目が変貌しています。

 

それでもすばるは瞬を助けようと自分よりも何倍も大きい不浄猫と戦います。

しかしやはり体の大きさも狡猾さも不浄猫が上。

 

最後は不浄猫の一撃ですばるは死んでしまいます。

 

このときの瞬の感情の動き方はすごく伝わってくるので

ここは必見ですね。

 

昔から一緒にいたすばるを殺されたことで瞬は怒り

呪力を使って不浄猫を倒します。

 

このときの瞬は業魔化したことにより短時間でも

どんな達人をも超える呪力を使うことが出来るようになっていました。

 

それから瞬は早季を小屋から追い出し早季に告白します。

 

瞬の漏出した呪力が地鳴りを引き起こし小屋ごと飲み込もうとしています。

 

瞬は最後の力を振り切って、早季を呪力で投げ飛ばし助けるんです。

 

ここで死を覚悟した瞬と、このまま死んでしまいたいと思う早季と

それでも瞬に助けられたから生きなければならないと思う早季。

 

この短時間での感情の振れ幅、揺れ動きはすごく伝わってきて

読んでいて心が痛くなります。

 

新世界よりは本当読んでいて感情が伝わってくるので

一度読んでみることをオススメします。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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【新世界より】登場人物紹介

こんにちは。いさきちです。

今日は新世界よりの登場人物について書いていきます。

よろしくお願いします。

 

【☆初レビュー☆】小説、新世界より(上)の感想と作者紹介!用語解説も。 - いさきち流☆商品レビュー☆

 

 

 

渡辺早季

新世界よりの主人公。

この小説は上・中・下の3部作

上では12歳、中は14歳、下は26歳と年齢の変化がある。

好奇心が旺盛で悲しいことや辛いことがあっても

すぐに立ち直れる精神力を持っている。

そのため将来の神栖66町の指導者になってほしいと告げられる。

最初は断ったものの最終的には町の指導者となる。

 瞬のことが好き。でも好きと言えない。

芯は強いけど感情的な部分があり

東京で悪鬼と出くわした時に覚が覚悟を決めて

サイコバスターを悪鬼に投げつけるも

早季は一人ぼっちになりたくないという理由だけで

サイコバスターを呪力で燃やすシーンがありますが

おそらく賛否両論かなと。

さきち的にはこの早季の行動はわかるなぁと思います。

町の将来がかかっている重要な場面で自分の感情で行動した、

確かに褒められるものではないですが大切な人を何人も

失った悲しみがあるから覚にだけはいなくなってほしくない、

そういう人間らしさが出てるシーンだと思います。

町の指導者になってから覚と結婚、覚との子供を妊娠する。

 朝比奈覚

早季の幼馴染。

ホラ吹きで明るく陽気な性格。5人のムードメーカー的存在。瞬のことが好き。

物知りでいろんな知識を持っているが

普段からホラ吹きなのであまり信じてもらえない。

子供の頃は無邪気で可愛い一面があるが

大人になると、長身で落ち着いた青年になる。

秋月真理亜

紅くて長い髪が特徴の美少女。

早季とは対照的に保守的な部分がある。

早季とは恋人同士の関係。

守に好意を寄せられている。しかし付き合うことは出来ないので

ひたすらに守が近くにいるだけである。

守が町を出るときに一緒に付いて行き

守との子供を妊娠、出産。

後にこの子供が町を危機に陥らせる存在になる。

真理亜と守の行動はいろんな迷いがあった中での決断だったのが

すごく伝わってきて心が痛くなります。

子供に罪はないけど結果的に悲しい結末になってしまうラスト。

この2人が死んでしまったとわかったときはかなり辛かったです。

伊東守

5人の中で唯一、全人学級で知り合う。元は友愛園出身。

繊細ですぐに引っ込んでしまう性格。

ある日、守が町からの処分対象であることを知ってしまって

精神的にかなり追い詰められたときに真理亜が味方をし

真理亜と共に神栖66町を出て自活の道を選ぶ。

しかしバケネズミによって2人とも殺されてしまい

2人の子供だけが残された。

青沼瞬

大人びた温和な少年。最初は興味がなかったものの覚に告白されて付き合う。

しかしすぐに覚に別れを告げる。

全人学級において、呪力の成績がよく将来を嘱望されていた。

しかし自分自身が業魔になったことに気づき町から離れた

バンガローで療養する。そこで早季に自分自身が業魔になったことを伝える。

早季のことが好きで早季とは両思い。しかし男女の恋愛がタブーだったため

お互いに気持ちは伝えていない。

しかし、瞬が死ぬ直前に早季に思いを伝える。

さきちはこの小説の中で一番瞬が好きですね。

わかりやすく明るいキャラよりも、どこか影があって

儚げな消えてしまいそうな印象のあるキャラの方が

好感が持てますね。

瞬は成績がよく穏やかな性格だけど、周りを見下してはないけど

周りからの反応に寛大な態度を取る癖がついていた。

瞬が死ぬ瞬間に早季を助け、早季が絶望して早季自身も

死を選びかけるが瞬に助けられたから生きなければいけないと

決断するシーンと、悪鬼を斃すためにサイコバスターを探して

東京に来た早季が瞬と再開するシーンはかなり鳥肌モノです!

さきちはこの新世界よりの小説を何度も読み返していますが

このシーンだけは何度読んでも素晴らしいシーンだと思います。

瞬が生きていたらきっと早季と結ばれたんだろうなぁとか

いろいろ想像してしまいますね。

 

渡辺瑞穂

早季の母親。神栖66町で図書館司書という町の将来を

担っている役職。

早季の呪力がなかなか目覚めないことをかなり心配していて

その際に「もう子供を失うのは嫌」と発言している。

実は早季には姉がいてその姉は呪力に問題があったことから

町に処分されている。

このまま早季の呪力が目覚めなければまた町に処分されてしまうと

不安になっていた。

町に出現した悪鬼によって命を落とす。

杉浦敬

早季の父親。神栖66町の町長を務めている。

優しく温和な性格で早季を怒ったのはたった一度だけである。

これは前から気になっていますが何で早季と名字が違うのかなと。

母親が名字が違っていて(旧姓)父親の名字に変わるはずなので

早季も母親の瑞穂も杉浦姓になるはずなのに

二人とも渡辺って名字なのがすごく不思議で。

でも1000年後の日本ではもしかすると母親の姓に変わるのかなと思ったけど

それなら父親も渡辺になっていないとおかしいし。

この部分に関してはまた調べてみたいと思います。

母の瑞穂同様、悪鬼の出現で命を落とす。

鏑木肆星

神栖66町で最高の呪力を持つ男。

片目に2つずつ合わせて4つの虹彩を持っている。

360度の視界があり遮蔽物も見通せるので反応速度は凄まじく早いので

どんな呪力の攻撃も防いでしまう。

全人学級に能力開発中の子供たちを訪問した際

アドバイスをしたりしていたが瞬の近くに来たときすぐに引き返してしまう。

瞬が業魔になっていることを見抜き、その場から逃げ出しました。肆星さん。

これには理由があって、瞬から漏出した呪力を感じ取って

近くにいれば影響を受けてしまう、攻撃を受けてしまうため近づくことが

出来ませんでした。

数年後に町に真理亜と守の息子(悪鬼)が出現したときには

直接体に呪力を及ぼされ呆気なく殺されてしまう。

日野光風

鏑木肆星さんと並ぶ最強の呪力の持ち主。

町に襲って来たバケネズミと戦っていたが

油断したためバケネズミの銃弾を受けて死んでしまう。

 

朝比奈富子

覚の祖母。しかし覚は直系の孫ではない。

倫理委員会の議長。

実際の年齢は267歳で、自身にしか使えない特殊な呪力で

テロメアを修復し、200年以上生きている。

早季に町の指導者の後継者になれる器量があると伝える。

ちなみに早季が全人学級で行なっていた割れた壺を修復する技術が

テロメアを修復する方法と似ていると早季に伝えている。

このことから後に町の指導者になった早季はこの力を習得したのかなって

さきちは思ってます。

富子さん同様何百年も生きるようにテロメアを修復しているのか。

仮にそうだとすると覚の方が先に死んでしまって

結局、早季が一人ぼっちになってしまうことから

早季はこの能力を使っていないか、覚のテロメアも修復して

一緒に長く生きる決意をしたのか(瞬のいない世界で)気になるところですね。

でも富子さんは自分自身のテロメアを修復しているだけなので

他人にも使えるのかは不明。早季が他人にも使えるように特訓したのかな、

もしそうだとすると。

スクィーラ(野狐丸)

塩屋虻コロニーのバケネズミ。

人間に対して低姿勢にはしつつも人間に対しての復讐を伺っていた。

もちろん計画なしには復讐はしなかったけど

真理亜と守の息子を奪い悪鬼になったことから

その子供を使って町を征服し、更に子供を奪い

その子供がまた悪鬼になれば神栖66町の人間は逆らうことが

出来なくなるのでそれを狙いバケネズミが支配する国を作ろうとしていた。

とても頭がよく狡猾で幼い早季と覚を利用した。

奇狼丸

大雀蜂コロニーの総司令官を務めるバケネズミ。

スクィーラとは敵対関係にある。

スクィーラ同様、人間に対して機会があれば復讐を伺っていたが

成功する算段がなかったため断念している。

スクィーラとは違い、戦士として司令官としても優れた能力を持っている。

人間に対する忠誠も持っている。

サイコバスターを手に入れるため早季と覚に同行して東京に向かう。

その東京で真理亜と守の息子(悪鬼)によって殺されてしまう。

最後まで悪鬼を斃すため早季と覚に協力。

サイコバスターもなくなり悪鬼に対抗する手段がなくなったと思ったが

早季が思いついた作戦により命を投げ出し悪鬼を斃す。

最後まで戦士として寸分の狂いもなく目的を遂行する

奇狼丸は本当にかっこいいですね。

悪鬼

真理亜と守の息子で紅い髪と癖毛が特徴。

出産後真理亜と守は殺され子供は野狐丸に奪われる。

ずっとバケネズミと共に生活していたので自身もバケネズミと思っている。

当初、愧死機構(きしきこう)も攻撃抑制も無効と思われていたが

実はその対象は人間ではなく同胞と思っているバケネズミになっている。

そのため悪鬼に奇狼丸を攻撃させ、愧死機構(きしきこう)を発動させて

死に至らしめた。

まとめ

だいたい主要な人物のみですが、紹介といさきちの感想をお届けしました^^

新世界よりという小説は奥が深くて読めば読むほどのめりこめる作品に

なっていると思うので興味のある方はぜひ読んでみてくださいね!

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

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【プチプラ】ツヤツヤ爪美容液クリームを使ってみた

こんにちは!いさきちです!

爪や指の悩みって多いですよね。

仕事や家事で指先を使うことって多いので

ケアはしていてもどうしてもささくれが治らなかったり

爪の割れやすさ、乾燥などなど気になりますよね。

また指先ってどうしても周囲の人、職場の仲間だったり

お店で名前を書くときとか人の目に触れる機会も多いもの。

そんなときに指がささくれでボロボロになっていたり

乾燥してゴチゴチの指先を見られるのって辛いですよね。

またささくれがあるとどこかにひっかけたりすると

結構痛いので日常で困ること多いですよね。

さきち自身ささくれと爪の割れやすさで

爪を伸ばしたいけれどなかなか揃わなくて

長い爪と短い爪が同居している状況です(^◇^;)

何とかしたいなと思ってドラッグストアで見つけた

商品を今回は紹介したいと思います!

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プチプラで爪をキレイに!使ってみた感想

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↑まず見た目はこんな感じ。

小さくて持ち運びにも便利なので職場にも持ち込めて

気がついたら意識して塗るようにしています。

塗った感じはベタツキがなくさらっとしています。

無香料なので仕事中でも気にならないです^^

使用方法としてマッサージしながらと書かれてはいるんですが

仕事中であればそんなにじっくりは出来ないと思うので

ササッと塗ってマッサージなどじっくりは仕事の休憩時間や

寝る前などの空いた時間を使うといいと思います。

しばらく使い続けると乾燥で硬かった甘皮部分がしっとりと

柔らかくなってきました。

試しにマニキュアを落としてみると以前はあまり血色がよくなくて

爪に白い筋のようなものが入っていた爪も

ピンク色の血色のいい爪になっていました^^

以前は爪や指先が気になって仕事中はなるべく爪を見せないように

指を握ったりしていましたが今ではあまり気にならなくなりました^^

こんな爪にオススメ!

●乾燥してツヤのなくなった爪

●折れ・ひび割れになりやすい爪

●ささくれになりやすい爪

●ネイルカラーのノリが悪い爪

●ネイルアートや人工爪の装着によりカサカサになった爪

ツヤツヤ爪美容液クリームの使い方と効果

〈ご使用方法〉

爪と甘皮周辺に塗り、マッサージしながら浸透させます。

ネイルカラーの上からでも使えます。

●マリンコラーゲン(※1)、レチノールが爪とキューティクルに

 うるおいを与え、すこやかに保ちます。

●トリートメント成分・ケラチン(※2)を補給します。

●植物性トリートメントオイル(※3)とミルク成分(※4)が

 うるおいとツヤを与えます。

※1 加水分解コラーゲン

※2 加水分解ケラチン

※3 オリーブ油

※4 水添乳脂

加水分解コラーゲンって?

牛または豚の骨や皮などを酸、アルカリ、酸素などにより加水分解して得られる、コラーゲンたんぱく質加水分解物の水溶液。

淡黄色から濃褐色の透明か少し濁った液体、粉末は白色から淡黄色。

https://www.earthcare-net.com/seibun-440.htmlから引用。

 

 加水分解コラーゲンの効果

保湿効果に優れ、皮膚や、頭髪の表面にしなやかな保護膜をつくり、

水分保持をする。

最近では、コラーゲンのグリシン酵素により選択的に切断した、

分子量の小さいトリペプチドコラーゲンが浸透性を高める

目的で使用されている。

コラーゲンを熱で変質させたものがゼラチンで、

食用としてゼリーの原料にも使用されている。

https://www.earthcare-net.com/seibun-440.htmlより引用。

加水分解ケラチンって?

羊毛を加水分解して得られたペプチドです。 角質の主成分のケラチン

由来する成分です。 

https://ilcosme.com/hpgen/HPB/entries/142.htmlより引用。

加水分解ケラチンの効果

保湿効果があり、皮膚や毛髪のコンディショニング作用があります。

https://ilcosme.com/hpgen/HPB/entries/142.htmlより引用。

オリーブ油って?

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オリーブの果実(油含量40%〜60%)から圧搾して採油した不乾性油。

淡黄緑色、無臭、清澄で、高価ではあるが風味のすぐれた

食用油としてサラダ油に、また缶詰用として用いられるほか

化粧用、薬用などの用途がある。

脂肪酸オレイン酸(65%〜85%)が多く、鹸化価185〜197。

ヨウ素価79〜90。

オリーブは地中海沿岸地方が主産地であり、日本でも瀬戸内海地方で

栽培に成功したが生産量は少ない。

 

https://kotobank.jp/word/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%96%E6%B2%B9-41468より引用。

ツヤツヤ爪美容液クリームの容量、成分

ツヤツヤ爪美容液クリームの容量

ネイルネイル ネイルトリートメントN 14g

値段は14gで480円とかなりのプチプラ。

安くてキレイな爪を目指せるのは理想ですよね^^

ただ毎日使っていると使用量が増える方もいらっしゃると思うので

最初に予算を決めてまとめ買いをしておく。

使用頻度を減らすなどの工夫をしてみるといいかもしれませんね^^

ツヤツヤ爪美容液クリームの成分

水、ジメチコン、ステアリン酸、BG、セタノール、グリセリン

ワセリン、オリーブ果実油、ステアリン酸グリセリル、TEA、ラネスー5

アスコルビン酸Na、カルボキシメチルキチン、グリチルリチン酸2K

コメヌカエキス、ユズ果実エキス、レチノール、加水分解ケラチン

加水分解コラーゲン、加水分解シルク、PEG-40水添ヒマシ油

エタノール、エチドロン酸、トリ(カプリル酸・カプリン酸)

グリセリル、水添乳脂、トコフェロール、フェノキシエタノール

プロピルパラベン、メチルパラベン、赤227、黄5

まとめ

指先の悩みは年中尽きないもの。

冬は乾燥が増える季節だし、夏でも乾燥する方も多いと思います。

家事で洗剤を使ったり熱湯で洗い物をするなど指先の水分は奪われがち。

また近年ではスマホを触る、パソコンのキーボード操作などなど

指先を酷使している方が多いと思います。

そんなよく使う指先だからこそケアをしっかりして

爪美人を目指しましょう♫

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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【☆初レビュー☆】小説、新世界より(上)の感想と作者紹介!用語解説も。

こんばんは。いさきちです!

今日から新たに商品レビューのブログを運営していきたいと思います!

よろしくお願いします✨

記念すべき第1回は、いさきちが昔から好きな貴志祐介さんの小説、

新世界よりを紹介したいと思います!よろしくお願いします!

 

貴志祐介さんって?作者紹介

貴志祐介さんプロフィール●

1959年1月3日生まれ。

日本の小説家で最終学歴は京都大学経済学部。

出身は大阪府大阪市

活動期間は1996年からでジャンルはホラー小説、ミステリー小説

サイエンス・フィクション

貴志祐介さんの作品一覧●

硝子のハンマー

狐火の家

鍵のかかった部屋

13番目の人格-ISOLA-

黒い家

天使の囀り

クリムゾンの迷宮

青の炎

新世界より

悪の教典

ダークゾーン

雀蜂

貴志祐介さんの小説の特徴

貴志祐介さんはこれまでたくさんの小説を発表されていて、

すごく読み応えのある考えさせられる小説を数多く出版されています。

難しい表現やなかなか取っつきにくい世界観があるので

好き嫌いが分かれると思いますが、読み進めていけば

面白い作品が多いと思います。

一度では理解出来なかったりするので

複数回読むことをオススメします!

 舞台は◯◯の日本!あらすじ紹介

この小説の舞台は1000年後の日本。

茨城、神栖66町を舞台にしたSF小説。

人々は呪力を手に入れ自然溢れる町で暮らしていた。

しかし主人公である渡辺早季が現在に至るまでの

日本の歴史を知ったところから物語は進んでいく。

新世界より」感想

1000年後の日本ってすごい近未来になってて

もう現代では考えられないぐらい文明が進んでいて

すごく便利な世界になってるんだろうなーって

さきちは思ったんですけど

この新世界よりでは自然がいっぱいで

車や電車もなくて文明の機器がなかったころに戻っています。

時代は進むも文明という点では後退しているのも

おもしろい部分ですね。

貴志祐介さんの小説は昔から好きでずっと読んでるんですが、

その中でもダントツじゃないかってぐらいこの

新世界より」は好きな作品ですね。

早季たち5人(渡辺早季、朝比奈覚、秋月真理亜、伊東守、青沼瞬)

夏季キャンプでミノシロモドキを見つけて悪鬼や業魔のこと、

これまでに至るまでにどれだけの血塗られた歴史があったか、

人間の残虐性を聞き出しショックを受けるシーンが好きですね。

知ってはならないことかもしれないけど

今まで人間が人間を攻撃するはずがない、と

思い込んでいたのに実際はそうじゃないんだということに

絶望したような気持ちになったんだろうなって思いました。

 しかしミノシロモドキを捕まえているところを大人に見つかり

呪力を凍結されてしまった5人。

 その道中でバケネズミに襲われる。ここからがこの

新世界より(上)」が盛り上がってきますね。

 この小説では主人公の渡辺早季が書いた手記という

形を取っているので、最初は読み進めるのに時間ぎかかるかもしれません。

でもそこを読み進めていくと中盤あたりで一気に加速、

小説の世界に入り込めると思います。

バケネズミに捕まった早季と覚が呪力を使えない状態でも

知恵を振り絞り逃げ出すところや早季が機転を利かせて、

覚の呪力を復活させ反撃を開始したところも見どころかなと思います。

 覚が呪力でバケネズミを攻撃したときに早季が覚の表情を見て

戦慄するところも好きですね。

 おそらくそのとき早季の頭の中で、殺戮に酔った覚の表情と

ミノシロモドキから聞いた人間の残虐性が繋がってしまって

不安になったのかなと思います。

この「新世界より(上)」では子供たちが信じていた世界や

常識が覆されてしまうところからが物語が進行するのですごく

面白い小説になっていると思います。

新世界より用語解説

さて「新世界より」ではかなり難しい言葉が出てくるので

よく出てくる言葉や重要な言葉を簡単に説明したいと思います。

●呪力●

呪力とは、手を触れずに物を動かしたり

実際には存在しない(目に見えない)物を

イメージして操ることが出来る力。

簡単に言うと超能力。

1000年後の人類は呪力を使うことが出来て

その力を生活に役立てています。

そのため1000年後の日本では車や電車、通信機器などは存在していません。

移動には町中に巡らされた水路を使い舟で移動しています。

呪力は大人だけが使うことが出来て

そもそも子供には呪力自体備わっていない。

現代でいう小学高学年頃になると呪力が発動し、

その後ある過程を経た後で呪力が使えるようになります。

●全人学級●

呪力が発動したら入学する学校。

呪力が発動しないと入学することは出来ない。

普通の学科の授業があり呪力を解放出来るのはこの段階では

能力開発教室という限られた時間だけになります。

 

●悪鬼●

ラーマンクロギウス症候群。悪鬼の正式名称。

呪力を持っているが他の人間に呪力で攻撃することが出来る存在。

攻撃抑制も愧死機構も備わっていないので

悪鬼自身、人を攻撃出来るので他の人間からも攻撃されると思って、

先制攻撃をかけ続ける。悪鬼の体力があるうちは人間を攻撃し続けるので

大量殺戮を行なってしまう。

●業魔●

橋本アッペルバウム症候群。業魔の医学的名称。

自ら人間を攻撃をする悪鬼に対し、業魔は無意識に呪力が発動し、

周囲の環境や生物を改変させてしまう。

業魔となった人間は処分の対象であり治すことは出来ない。

正常な意識を保っているので自分の運命を知りながら死んでいく悲しい結末。

●バケネズミ●

人間の仕事を手伝うため使役されている醜い生き物。

上級クラスになると流暢に日本語を話す者がいる。

人間の大人を神と崇めている。一旦、人間の風向きが変われば簡単に殺されたり

コロニー(バケネズミのグループ)ごと抹殺されることもある。

●攻撃抑制●

普通の攻撃抑制であり、オオカミなどに備わっている。

これを人間の遺伝子に組み込み人間への攻撃性がなくなっている。

しかし、この攻撃抑制だけでは心許ないので愧死機構(きしきこう)という

最強の機能も組み込むことにした。

●愧死機構(きしきこう)●

呪力で同族である人間を攻撃しないように、遺伝子に組み込まれた機能。

発生機序として、呪力で人間を攻撃しようとすると不安、動悸、発汗などの

警告発作が起きる。それでもなお攻撃しようとすると

低カルシウム血症で窒息死するかカリウム濃度の急増により心停止する。

この攻撃抑制を持たない存在が悪鬼である。

まとめ

この小説を読んで、呪力使えるなんていいなーって

さきちは思いました。だって手を使わずに物を動かすとか

念じるだけで様々なことが出来る。すごく便利なこんな力が

あればなーって思うんですが実際に小説を読んでみると

便利なだけじゃない、使えないからこそ

いい部分、楽な部分ばかり見ていますがやはり弊害というのがありますよね。

便利であるが故にその力を過信してしまい、足元を掬われる。

そういうところがやはり人間らしさがあるなと思いました。

新世界よりはかなりの長編(上・中・下)になっていて

1冊もかなりのボリュームがあるので難しい分読み応えがあります^^

貴志祐介さんの作品はかなり面白くて世界観も独特なので

一度読んでみてはいかがでしょうか?

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

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